カカトが痛い、指の付け根の膨らんだところが痛い、土踏まずが痛い、、、など、足首から先にも痛みは出ますね。
ネットで検索なさって、出てくるさまざまな病気の名前に、ドキドキなさったかもしれません。
でも不安になる前に、試していただきたい運動が一つあります。
⒈足の裏の痛み
痛みの原因が、筋肉を動かすことが足りなかったり、体重のかけ方が本来から外れているための足底の筋肉のこわばりであれば、自力でけっこう解消できる方法があります。
それは、「タオルギャザー」とか「タオル寄せ」と呼ばれる、足の指でタオルを手繰り寄せる運動です。
ひょっとするとテレビの健康番組などで、目にしたことがおありかもしれません。
でも、足裏やあし指のすべての違和感に効くわけではありません。
試してみて、痛みや違和感が増すときは、すぐ中止してください。
この運動は、日ごろ意識されにくい足裏の筋肉を動かすことによって、からだを支える土台としての「足部」の筋肉の引っ張り合いのバランスをととのえて、足の指や足底アーチの微調整を行い、本来のなめらかな動きを取り戻す効果があります。
この運動に限って言うと、体重を支えるバランスについては考えなくてもよいので、椅子に腰かけて両足同時に行ってもかまいません。
テレビを見ながらもできますね。
まず、図のようにタオルを床に置いて、細長い方の端に立ちます。
5本の足指すべてで、タオルをたくし寄せるようにします。
端までをたくし寄せたら、タオルを広げ直して反対側に立ち、同じようにたぐり寄せます。
1回に3~5往復が目安ですが、疲れたら無理しないでください。
初めはなかなか思うようにいかずイライラしますが、しだいに慣れてきます。
かかる時間が短くなるころには、足の違和感も消えているはずです。
当院では、足首から先の微妙な痛みや違和感には、とりあえずこの運動をしていただきます。
たいていのかたは痛みや違和感の低下を感じていらっしゃいます。
万一、痛みや動作制限が増したら、即中止してください。
でも、だまされたと思って、一度はお試しになってみる価値があると思います。