不快な症状はどれも早めに治療を始めるべきですが、その中でも「帯状疱疹」と「突発性難聴」の場合は、治療の開始時期で回復の度合いが大きく違います。
季節の変わり目や大きなストレスに襲われたときには、「帯状疱疹」と「突発性難聴」にも注意が必要です。
両方とも、専門医の治療に鍼灸治療を併用すると、体のダメージが最小限にとどまって、回復が早まり後遺症も予防できます。

⒈帯状疱疹

帯状ではないこともあります

帯状疱疹は、頭や顔を含めた体の左右どちらかの、アセモのようなピリピリした痛みやコリのような違和感から始まります。
やがて、赤い発疹が出て、これが水疱に変わる頃には、下着が擦れるのも耐えがたく、広範囲に出ている場合は、痛みで夜も眠れなくなります。
とくに60歳以上のかたでは、発疹が消えた後も「帯状疱疹後神経痛」として、症状が出た神経に長く痛みが残ることがあります。
また、眼に近いところでは角膜が侵されたり、耳の領域では聴神経と顔面神経に影響して、耳鳴り・難聴・顔面神経マヒなどの後遺症が残るおそれがあります。
アセモに似た特徴的な痛みに気づいたら、外見上変化がなくても帯状疱疹を疑い、すぐに経験豊富な皮膚科に相談しましょう。

⒉突発性難聴

突然聞こえが悪くなる

一方、突発性難聴では、急に片方の耳の聞こえが、極端に悪くなります。めまい・耳が詰まった感じ・吐き気などを伴うこともあります。
こちらも、発症後2週間以内、できれば1週間以内、とにかく一日でも早く治療を始めないと、回復の可能性がグッと下がります。
心身ともにせっぱ詰まって、時間の時間の余裕もない状況で発症し、気にしつつ日が経って治療が遅れ、結果的に聴力が十分回復しない場合も多いのです。